『ママもう食べれない…』
今朝もお茶碗に少しごはんをのこした末っ子。
ふりかけを混ぜておにぎりにして渡すと『ちっちゃいね♡』と喜んで食べてくれました。
先日、NHKスペシャルで放送された、
ばっちゃん ~子どもたちが立ち直る居場所~
このドキュメンタリーを見てから色々思うところがあって、子どもたちにごはんをちゃんとおいしく食べてもらえるように以前より工夫するようになりました。
放送内容を簡単に説明すると…
【広島・基町の「ばっちゃん」こと中本忠子(ちかこ)さんは、元保護司。中本さんは毎日、市営住宅の自宅で多い時には3升の米を炊き、小学生から21歳までの少年たち3〜10人に無償で食事を提供。
「広島のマザー・テレサ」と呼ばてれいる81歳の中本さんは30年以上にわたり、200人以上の子供たちを「できたての食事」で支え続けてきた。
そのばっちゃんに密着取材したドキュメンタリー。】
いちばん衝撃的だったのは、
『子供たちはおなかをすかせている』という言葉。
正直、『え?この時代にそんな子供が日本にいるのか…?』と驚きました。
貧困家庭の子や親が刑務所にいる子、虐待やネグレクトと向き合ってる子など、いずれも家で食事が満足に取れずにお腹を空かせ、愛情に飢えている子供たちがたくさんいるとのこと。
【空腹】が少年少女たちを非行に走らせてしまうと分かっているばっちゃん。
『満腹になると子供達は気持ちが落ちつき、イライラしない、キレれない。キレれる子というのは大体空腹で、お腹がすいていると犯罪に結びつく』
のだそうです。
育ち盛りの子供たちにとって慢性的な空腹感は耐え難いもの。
食事が出せない日があると、その日誰かが万引きにに手を出してしまうのではないかと中本さんは心配でたまらなくなったそうです。
『万引きは悪いこと、腹が減ったら家へ来なさい』
そう言って子供たちを招き、ご飯を食べさせ、話す場を与え、多くの子供たちが立ち直っていくのを支え続けました。
子供たちにとって中本さんは安心の拠り所、まさに母親のような存在なのです。
たしかに自分の青春時代を思い返してみると、母の愛情ごはんの影響は大きかったのかもしれない。
まわりの友達より門限が早く、かつ、厳しかったわたし。
『家族みんなでごはんを食べなきゃダメでしょ!!それまでには絶対帰ってきなさい!!』という母のビシッとした考えに当時は嫌気がさしていた。
学校帰りに友達と遊んだり、彼氏とデートしていたら、早々に帰るのも勇気がいります。まだまだ遊びたい。
でも、あの鬼のような母の顔が思い出されて渋々帰るのです…。
家に着き玄関を開けると、晩ごはんのいいにおい。渋々帰ってきたはずなのに『今日はカレーかな?』『あ!からあげのにおいだ!』なんて、においにつられてウキウキしてしまう。
『おかえりー!』と迎えてくれる母や弟たちの顔を見てホッと安心するのも事実。
そしてみんなで『いただきまーす!』と食卓を囲み、その日あったことをお互いに話す。おいしい!おいしい!って共感しながら食べる。
やっぱりコレが大事だったんだと今は思います。
ばっちゃんのところに通っている少年少女は、ごはんどころか両親からの愛情にも飢えている。
インタビューを受けていた、育児放棄の両親をもつ少女の言葉のすべてが痛々しかった。
食に携わるものとして、子をもつ親として、とても考えさせられるものでした。世界で起こっている紛争なども空腹がひとつのキーワードのような気がします。
わたしの周りには『食』で日本を、世界を変えていきたい!と本気で思って仕事をしているひとがたくさんいる。
わたしにもできることはあるのだろうか。
まずは自分から。そして自分のまわりから変えていこう。大きな愛情をもって目の前の家族、スタッフやその家族、お客様を幸せにしていたら、きっとその輪が広がっていく。
そんな気がしています。
フラワーエッセンスセラピスト Yu
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